燃料費調整制度および燃料費等調整制度とは
火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動や卸電力取引所におけるスポット市場価格の変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。
燃料費調整単価および燃料費等調整単価
燃料費調整制度および燃料費等調整制度のもとで、電気料金は次のとおり算定いたします。
〈低圧でご契約のお客さま:燃料費調整制度〉
〈高圧でご契約のお客さま:燃料費等調整制度〉
〈低圧でご契約のお客さま:燃料費調整制度〉
燃料費調整額の算定に用いる燃料調整単価は、各エリアの基準燃料価格と平均燃料価格に差が生じた場合、その差額に基づき、次のとおり算定いたします。※燃料費調整単価は銭単位とし、その端数は小数点以下第1位で四捨五入いたします。
〈高圧でご契約のお客さま:燃料費等調整制度〉
燃料価格調整項と市場価格調整項を合わせた燃料費等調整単価が正の値の場合はプラス調整を、負の値の場合はマイナス調整を行います。
①基準燃料価格
基準燃料価格とは、料金設定の前提となる平均燃料価格のことをいいます。
低圧契約 | 86,100円 |
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高圧契約 | 64,900円 |
②平均燃料価格
原油・LNG・石炭それぞれの3ヶ月の貿易統計価格(実績)をもとに計算いたします。
③基準単価および基準燃料単価
低圧契約 / 基準単価 | 18銭3厘 |
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高圧契約 / 基準燃料単価 | 15銭0厘 |
④基準市場価格
基準市場価格とは、料金設定の前提となる平均市場価格のことをいいます。
基準市場価格 | 17円44銭 |
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⑤平均市場価格
卸電力取引所における3か月間の全日のスポット市場価格※1、昼間のスポット市場価格※2にもとづき、毎月平均市場価格を算定します。
[平均市場価格(1kWhあたり)=A×δ1+B×δ2]
A:3か月における0時から翌日午前0時までの1kWhあたりの単純平均スポット市場価格 | δ1= 0.6566 |
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B:3か月における毎日午前8時から午後4時までの1 kWhあたりの単純平均スポット市場価格 | δ2= 0.3434 |
⑥基準市場単価
平均市場価格が1円/kWh増減した場合に発生する電力量1kWhあたりの変動額のことをいいます。
基準市場単価 | 33銭7厘 |
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〈低圧でご契約のお客さま:燃料費調整制度〉
各月分の燃料費調整単価は、3ヶ月間の貿易統計価格にもとづき算定し、2ヶ月後の電気料金に反映します。
〈高圧でご契約のお客さま:燃料費等調整制度〉
各月分の燃料費等調整単価は、3か月間の燃料価格およびスポット市場価格にもとづき算定し、燃料価格は2か月後、スポット市場価格は約1か月半後の電気料金に反映します。
日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格(東京エリアプライス)に応じて、電力量料金を算定する契約です。
電力量料金における電力量あたりの単価は、電力量料金単価・燃料費等調整単価・卸市場価格調整単価で構成しており、燃料費等調整単価および卸市場価格調整単価により変動いたします。
卸市場価格調整額の算定に用いる卸市場価格調整単価は、日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格(東京エリアプライス)に応じて、次のとおり算定いたします。
調整区分 | 卸市場価格調整単価の算定方法 | 卸市場価格調整 |
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平均卸市場価格※1が東京エリアプライスの 2019年度~2021年度で最も安い期間の平均値を下回る場合 |
2.29円/kWh | 減算調整 |
平均卸市場価格が東京エリアプライスの 2019年度~2021年度で最も安い期間の平均値以上、かつ、 補正後平均卸市場価格※2が調整基準単価※3以下となる場合 |
0円 | ― |
補正後平均卸市場価格が調整基準単価を上回る場合 | 補正後平均卸市場価格-調整基準単価 | 加算調整 |
当月の電力量料金に前々月21日~前月20日までの日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格(東京エリアプライス)の実績値(平均卸市場価格)から算定された卸市場価格調整単価を適用いたします。